
絹糸
SILK
絹糸は蚕(カイコ)の繭から紡がれる天然繊維
古くから高級な衣料素材として使用され
美しい光沢、柔らかな肌触りが特徴です

絹糸を布団カバー、枕カバーに使用した際のメリット
- 肌に優しい
絹は非常に滑らかで柔らかいため、敏感肌の方やアレルギー体質の方でも安心して使用できます。絹のアミノ酸成分が肌に優しく、肌荒れを防ぎます。 - 快適な睡眠環境
絹は温度調節に優れており、睡眠中の体温を適度に保ってくれます。夏は涼しく、冬は暖かく、季節を問わず快適な睡眠が得られます。 - 湿度調整
絹は高い吸湿性を持っており、寝汗をしっかり吸収し、蒸れを防ぎます。これにより、寝具内が常に心地よい湿度に保たれます。 - 高級感
絹糸特有の光沢が、寝具に高級感を与え、視覚的にも美しい仕上がりとなります。また、絹は耐久性にも優れているため、長く使用することができます。
絹糸を使った寝具は、見た目の美しさだけでなく、機能的にも優れた素材で、心地よい睡眠環境を提供します。
天然繊維「絹糸」の特徴と機能
FUNCTION

1. 保湿性
保湿性とは、湿度を保持する能力のことです。シルクは繊維自体に保湿能力を持っており、肌の水分を逃しにくい特徴があります。これは、シルクが人間の皮膚に非常に近い成分(タンパク質)からできているためです。
シルクの保湿効果の理由としては、シルクに含まれるフィブロインというタンパク質が水分を吸着し、一定の湿度を保つ働きをすることが挙げられます。フィブロインは、空気中の水分を程よく吸収し、それを徐々に肌に放出することで、肌を乾燥から守ります。このため、シルクは肌に優しく、特に乾燥しやすい肌や敏感肌の人にも適した素材となっています。
2. 吸湿性と放湿性
シルクは、繊維の表面が細かい無数の隙間で構成されており、これが吸湿性と放湿性を高めています。
- 吸湿性:シルクは空気中の湿気や汗を吸収し、内部に保持する能力が高いです。シルクは自身の重さの約30%の水分を吸収することができるため、汗をかいてもべたつかず、快適な着心地を維持できます。この吸湿性が、シルクが夏でも涼しく着られる理由の一つです。
- 放湿性:吸収した湿気を効率よく外に放出する性質が、シルクのもう一つの特徴です。シルクは一度吸収した水分を、繊維内に閉じ込めるのではなく、徐々に外へ放出することができるため、常に適度な湿度を保ちながら快適な状態を維持します。これにより、冬は暖かく、夏は涼しいという特徴を持っています。
シルクの吸湿性と放湿性は、夏に汗をかいた際のべたつきや、冬の乾燥による不快感を和らげるため、季節を問わず快適に使用できる素材です。また、この特性により、寝具や衣類の素材としても非常に優れており、体温調節を助け、心地よい環境を提供します。
3. 光沢
シルクの光沢は、他の繊維には見られい独特の美しさがあり、これがシルク製品の高級感を演出しています。この光沢の原因は、シルクの繊維が持つ三角形の断面構造にあります。
- 繊維の断面形状:シルクの繊維は、円形ではなく三角形に近い断面を持っています。この三角形の断面が、光を複雑に反射し、光の屈折が生じることで独特の輝きが生まれます。三角形の角度によって光がさまざまな方向に反射されるため、まるで宝石のように繊細な輝きを持つのがシルクの特徴です。
- 均一な繊維:シルクは自然界の繊維の中でも特に均一な構造を持っており、長さや太さが安定しているため、表面が滑らかで光沢が際立ちます。均一であることにより、光が無駄なく反射され、シルク特有の美しい光沢が実現されます。
また、シルクは染色性も高く、鮮やかな色合いを持つことができるため、光沢と相まって、特に高級感のあるファブリックや衣料として重宝されています。
4 柔らかな肌触り
シルクの柔らかな肌触りも、その繊維構造と成分に起因します。シルクの繊維は細く、かつしなやかで、独特の柔らかさと滑らかさを感じさせる素材です。
- フィブロインとセリシン:シルクの主成分は、フィブロインと呼ばれるタンパク質です。フィブロインは非常にしなやかで弾力性があり、これがシルク特有の柔らかさを生み出しています。また、フィブロインは人間の肌に近いアミノ酸組成を持っているため、シルクの繊維は肌に対して非常に優しく、刺激を与えにくいのです。
- シルクの細さ:シルクは極細の繊維でありながら、非常に強靭です。この細さが、繊維同士が密に重なり合い、ふんわりとした柔らかさを実現しています。シルク繊維は他の天然繊維に比べて非常に細かいため、触れると滑らかな感触を与えるとともに、肌のデリケートな部分にも心地よく触れることができます。
- 滑らかな表面:シルク繊維は他の天然繊維と比べて表面が非常に滑らかで、これも肌触りの柔らかさに貢献しています。綿やウールの繊維には小さな凹凸があり、多少のざらつきを感じることがありますが、シルクはそれがほとんどなく、手にしたときにシルク独特の「スルッ」とした感触が味わえます。
5. 柔軟性とドレープ性
シルクの柔らかさだけでなく、繊維の持つ柔軟性とドレープ性もその魅力の一部です。シルクは柔軟でありながら非常に強度が高く、しなやかに折り重なっても形が崩れにくい性質があります。
- 柔軟性:シルク繊維は伸縮性に富んでおり、力が加わっても容易に壊れません。そのため、シルク製の衣料品やファブリックは体に自然にフィットし、美しいシルエットを保ちます。
- ドレープ性:シルクは滑らかで重みがあるため、布が自然に落ちるような動きを見せる「ドレープ性」が非常に高いです。このため、シルクの布は体に沿って滑らかに流れるようなラインを描き、美しいフォルムを作り出します。ドレスやスカーフなどにシルクがよく用いられるのは、こうした特徴によるものです。
シルクの光沢と柔らかな肌触りは、その三角形の断面構造やフィブロインを主体とした滑らかな繊維構造によって生み出されています。光を美しく反射する特性がシルク特有の上品な光沢を生み出し、細くしなやかな繊維が柔らかで滑らかな肌触りを提供します。これらの特性が、シルクが高級素材として長く愛され続けている理由です。
甲州織
KOSHU-ORI

甲州織とは
甲州織(こうしゅうおり)は、山梨県甲府市周辺で伝統的に生産されている織物の一つで、特に絹織物が有名です。この地域は江戸時代から織物産業が発展し、甲州織はその長い歴史と高い技術に裏打ちされた品質の高さが特徴です。現在では主に帯地や着物、さらにはインテリア用の織物など、幅広い用途に使われています。
甲州織の特徴
甲州織の特徴は、絹の光沢としなやかさにあります。特に高密度で織られた細かな織りは、しっかりとした丈夫な質感を持ちながらも、手触りが柔らかく、美しい光沢を持っています。
甲州織は、日本の伝統的な技法を用いながら、現代の感性に合ったデザインや色彩も取り入れることで、実用性と美しさの両方を兼ね備えた製品が作られています。また、通気性や吸湿性にも優れているため、着心地が良く、特に和装や高級帯に使用されることが多いです。
甲州織の織り方
甲州織は、絹糸を使って丁寧に高密度に織り上げる技法が特徴です。この織り方により、耐久性がありながらも、絹特有の柔らかさを失わない製品が作り出されます。
また、甲州織には伝統的な技法に加え、色糸を使ったジャカード織や**絣織(かすりおり)**の技法も取り入れられています。これにより、繊細で美しい模様を生地の中に表現することが可能になっています。特に帯地の生産においては、繊細な柄や色合いのバランスが求められ、その美しさは職人の技術によって支えられています。
甲州織の歴史
甲州織の歴史は、江戸時代までさかのぼります。山梨県は古くから絹の生産が盛んで、特に甲府市周辺では蚕の飼育や絹の生産が重要な産業となっていました。 江戸時代には甲州織は高級織物として知られ、特に武士や上流階級の人々に愛用されていました。その後、明治時代には、機械化が進むとともに甲州織の生産量も増加し、日本全国に広まっていきました。また、大正時代から昭和にかけては、輸出用の高級織物としても名を馳せました。
甲州織の現状
現在、甲州織は山梨県の伝統工芸品として守り継がれていますが、国内外の織物市場の変化や後継者不足といった問題も抱えています。それにもかかわらず、職人たちは伝統を守りつつ、現代の需要に合わせた製品作りにも取り組んでいます。
たとえば、現代のファッションやインテリアにも適したデザインの製品を作ることで、新たな顧客層を開拓しています。また、甲州織は伝統工芸士による手作業で作られるものが多く、その品質と技術は非常に高い評価を受けています。今後も、伝統を守りながら新しい可能性を模索することで、その魅力を広めていく努力が続けられています。
幻の織機
PHNTOM LOOM




「UNKAI」専用カバーを織る織機は、
知る限り日本に現存する希少な一台と言われる160cm幅の織機。
たった一人の職人が守り織り続けている、
まさに幻の甲州織シルク布団掛けカバーです。
個人のお客様のご購入に関するご相談・OEM、製品開発のお問い合わせは
06-6672-3034